奈良筆 田中の筆 ≫ 商品はこちらをご覧下さい。

奈良筆の持つ高い表現力は、書家の心を余すことなく書に伝えます。

【奈良筆 田中の筆は、全て手作りです】
奈良時代から培われた奈良筆作りの伝統技法により、
奈良筆 田中の筆は、その腰に、その穂先に、
絶妙な力と味が与えられます。
書家が、求める筆に出会ったその瞬間!
書家の心と奈良筆は一体となり、
感動の書が生み出されます。
是非、奈良筆 田中の奈良筆をお試し下さい。
★奈良筆製造工程はこちらをご覧下さい。
奈良筆 田中は、筆の原材料に拘ります。

【奈良筆づくりは、素材選びから始まります】
筆の良し悪しは、素材選びにあると言っても過言ではありません。
奈良筆 田中では筆の材料として最適と言われる、
ヤギ、ウマ、シカ、タヌキ、イタチ、テン、ウサギ、リス等の毛の中から、筆匠の目で選び抜いた獣毛のみを入手し、奈良筆 田中の筆の原材料として使用しております。
また、最上級の奈良筆制作に欠かせない、今では、まず手入れることの出来ない、希少な獣毛も独自のルートで手配しております。
奈良筆 田中は、奈良筆伝統技法を継承する筆匠です。

【伝統技法が生み出す奈良筆】
奈良筆は、奈良時代から続く伝統技法により生み出されます。 奈良筆伝統技法を継承する奈良筆 田中の筆は、厳選した材料の毛質を巧みに組み合わせることにより、
腰の強弱、墨含み、鋒の長短等を生み出し、
書家が求める一本の奈良筆を作り上げます。
その筆づくりは、厳選された材料を更に選別する「毛組」から始まり、奈良筆の姿となる「仕上げ」まで、全十二もの工程(細分化では数十工程)に及びます。
(奈良筆 伝統工芸士 田中 千代美)
奈良筆の製造工程

【1. 毛組 】
原料の毛を用途別に分類し、
毛先の良い物を選別します。

【2. ぬき上げ 】
原料に櫛を入れ綿毛等を取ります。

【3. 毛もみ 】
籾殻を焼いた灰をまぶし加熱し、鹿皮で毛を巻き、揉んで毛の油分を取り、毛の癖を直し整えます。

【4. 先揃え 】
毛先の悪いものを除去しながら、手金と手板を使い毛の先を揃えます。

【5. 平目 】
先揃えした毛に水を含ませ、筆の長さに切り揃えます。

【6. 形づけ 】
先の毛から腰の毛まで、長短の毛を組み合わせて、円錐形の筆の形に整えます。

【7. 練り混ぜ 】
悪い毛を省きながら、穂先から腰の毛まで何種類もの毛を重ねムラの無いよう練り混ぜを繰り返します。

【8. 芯立て 】
練り混ぜた毛に布海苔(ふのり)を加え、コマという道具を使い、穂首の太さを決め、その後乾燥させます。

【9. 上毛着せ 】
薄く延ばした「化粧毛」をのり巻きの様に芯毛に巻き、その後乾燥させます。

【10. お締め 】
乾燥させた穂首を麻糸で縛り、穂首の尻を焼きゴテで焼き締め、穂首の完成となります。

【11. くり込み 】
穂首の太さに合わせて筆軸の内側を小刀で削り、筆軸に穂首をしっかりと接着します。

【12. 仕上げ 】
穂首に布海苔を含ませ、麻糸を巻いて形を整えて乾燥させます。
【 完 成 】 穂首にサヤをして筆軸に筆名などを刻り、伝統工芸 奈良筆の完成となります。
